当院での内視鏡の感染予防対策をご紹介いたします

検査をお受けになられるに際しましてご心配の方もおられるかと思いますので当院での内視鏡の感染予防対策をご紹介いたします。

内視鏡検査で問題になるのが内視鏡を介した細菌感染ですが、当院では内視鏡自動洗浄機(クリーントップMW-SII)による強酸性電解水を用いた徹底した洗浄・消毒を行っております。

当院で採用している内視鏡自動洗浄機(クリーントップMW-SII)は以下の特徴を持っています。

1.アルカリ洗浄による有機物除去

アルカリ性の洗浄液を全浸漬させることで、用手的に除去できなかった有機物を除去します。

有機物が残っているとそのあとの強酸性電解水の滅菌効果が減弱するので大事な工程となります。

2.強酸性電解水による消毒・滅菌

専用の食塩水を電気分解することで、陽極側はPH 2.7以下の強酸性となり次亜塩素酸が産生されます。

これを内視鏡にシャワーのように吹きかけることで細菌を滅菌・消毒を行います。

強酸性電解水はMRSA、大腸菌、抗酸菌、真菌、ウイルスなど広範な微生物に完全な殺菌効果が認められています。

 

エンベロープウイルス(エンベロープ:ウイルスが増殖して細胞から飛び出してくるときに細胞の成分をまとって出てきたもの)に属するコロナウイルスやインフルエンザウイルス、HIVウイルスなどは消毒薬で容易に死滅させることができるウイルスで、アルコールや通常の次亜塩素でウイルスの膜が容易に破壊され死滅しますので各種ウイルスに対するクリーントップ(強酸性電解水)消毒効果は非常に高いと考えられています。

 

内視鏡終了後の洗浄・消毒は以下の手順で行っています。

1.検査終了直後には洗浄液を管路内に吸引し、内視鏡表面についた汚れをアルコールで拭き取ります。

2.流しで用手的にスコープを中性洗剤で洗浄し、内視鏡チャンネル内を丁寧にブラシで汚れを落とします。

3.内視鏡自動洗浄機にセットし、強酸性水を用いて洗浄・消毒を行います。

 

院内環境のみならず当然の事ながら医療機器を含めた感染対策の徹底を行っております。

 

 

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