本日7年目を迎えました
皆さまのおかげを持ちまして本日7年目を迎える事ができました。
ご支持を頂いて参りました皆さま、全国的にも大変対応が難しい当院での業務に尽力を頂いておりますスタッフの方々には心より感謝を申し上げますと共にこれからも皆さまが安心して生活が送れますよう画期的な医療のご提供を続けて参ります事をお約束させて頂きます。
7年目の今日、世の中は目に見えない敵を相手に大変不安な状況におかれています。
社会は大変厳しい経済状況で生活は脅かされ、子供たちも不自由で将来を見据える事が難しい環境にあります。
社会が大変難しい状況に置かれている困難な時だからこそ各々が今自分が出来る事は何かを考え実行し先が見通せるまで協力して社会活動を維持し続けなければならないと思います。
一年半前に突然現れた得体のしれない未知の敵に動揺しつつも状況を直視し一つずつ問題を解決し続けてきた結果の今の当院の診療体型はコロナ時代の医療の一つの答えだと思います。
特殊空調工事を追加しクリーンルームに準じた環境を形成し、院内浄化状況を常にモニターしある基準値以上を示した場合は数値が低下するまでそのエリアの使用を中止し感染対策に十分とされる空間浄化レベル以下の数値を示している場所にのみご誘導しており空気感染を想定した強力な対策レベルでの感染対策を行いつつ車社会で広い土地がある富山県の利点を最大限に活かした当院の診療スタイルは安全と診察能力の両方を備えたコロナ時代で最も利にかなった医療体型だと考えています。
日本ではまだ議論されていないエアロゾルの吸入による空気感染に関して世界保健機関(WHO)や米疾病対策センター(CDC)からは重要な感染経路との見解が出され1時間に2回程度の換気は不十分で空気清浄機などを含めた機械的換気の適切な活用が重要と指摘されていますが、実際空間のモニターを行ってみるとそちらの方が各種浮遊物の数値は低い事を確認しておりこれらは当院で開院当初より最も有効性が高い感染対策方法と考え実践してきた方法です。
徹底的に感染対策にこだわった診療はコロナ時代以前より行ってきましたが、コロナ時代の診療の難しさはこだわり程度ではまだ足りず全員の安全確保が何より最優先されなければならない事の徹底が大原則の1ミリの漏れも許されない事で、そのため診察には大変多くの時間と特別な設備を必要とし診療できる人数が限られる難点がある事です。
現在多くの人の需要に対応していくためその欠点を補うにはどうしたらよいかを考え今後の展開を考えた場合新たな設備が必要と思われ準備を開始していますが、それでも発熱者数を診察可能数内におさめて頂く皆さまの徹底した感染対策へのご努力と医療現場でも今後地域の感染コントロールを図っていく上で特に乳児へのPCR実施施設を増やすなど重要なインフラ整備を行っていかなければならないと思います。
その中で福岡町たぐちクリニックに加えこの度新たに真生会高岡クリニックとも連携を頂く事となりました事は大変大きな事と考えております。
両医院の院長とは大学の同期で大変よく知った仲ですが医師としての使命感が大変強く医師としての良心で動ける人間性が高い人がこの地域に来てくれた事はこの地域には大変利益が高い事で連携により実行性の高い医療の提供を行っていく事がいよいよ現実身を帯びてきたように感じています。
今後は年内には希望者全員に行き渡るであろう新型コロナウイルスワクチン接種が終わった時に世の中がどう変わったかによると思います。
ウイルス自体はなくなる事はないと思いますが重症化が予防されれば十分な効果ですのでワクチンは相当効いている印象があり接種がさらに進めば大きな変化はあると思います。
ただ、陰性証明書やワクチンパスポートで一体何が保証されるのか、今後一番の拡散要因となるであろう児童が接種対象から外れたままでは、児童は全員自然免疫での免疫獲得を命じられたようなもので家庭内感染も収まらず、児童への対応をどうするのかは児童だけの問題でなく感染がコントロールできるかどうか全員の生活に関わる大変重要な問題だと思います。
ワクチン接種が一通り終わった時の明るい世の中への期待と接種は済んだが変化がない結果となるかもしれない不安と色々考えますが、今は前者に期待し日々ワクチン接種を行いながらその接種率が上がるのを待っています。
ただやはり地域の感染拡大の大きなリスクとなる接種非対象の11歳以下の児童への対応をどうしていくのかは懸念材料で、指針がない中でオンライン授業で早急に対応がなされた事は地域の感染拡大防止には大変賢明な策だと思いますが、いつまでオンライン授業を容認していくのか、学級閉鎖の基準は今のままでいくのか(今の基準だと感染対策としてはよいと思いますが簡単に学級は閉鎖される事になると思います)緩和されるのか(緩和の程度によっては家庭内感染が頻発する事になると思います)、どういう方針にされるかは医療現場にも大きく影響してくる事のため行政の方針には注視しつつ今はあらゆる状況に備えて準備を行っています。
もはや誰かはコロナじゃないやここにはコロナはいない事を前提に考えていくのには無理があり、コロナはあらゆる場所にいる誰もがコロナを保有している可能性がある事を前提に考えて生活していく必要のある段階に入っているものと考え、地域の感染環境が究極に悪化するようであれば(学校感染の頻発がその時だと考えています)いよいよ戦闘態勢に移行しなければなりません。
今はまるで戦争の最前線にいるような状況ですが、来年の今は平和な世の中になってくれている事を期待してこの一年も皆さまの健康維持のため全力で取り組んでいきたいと思います。
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インフルエンザの方は週100人を越えており週30人で警報であることを考えて頂くとどういう状況にあるかご理解頂けるかと思います。それ以上に咳風邪はその3-4倍認めインフルエンザの多さが霞んでいます。コロナ陽性率も何気に増えてきており3重苦の状態となっており土曜午後、日曜は多分に発熱には対応しきれないと思います。自宅でのインフルエンザと新型コロナウイルスの同時検査キットを積極的に活用して下さい。今流行りの咳風邪を喘息と言われたりインフルエンザやコロナばかりに気を取られて取りこぼされて悪化してやってくる方があとを絶たず4重苦の状況で対応が追い付かなくなっていますので正しい診断や治療を受けて下さい。
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検査キット入手困難のため溶連菌、アデノウイルスの検査には対応できません。
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【インフルエンザの予防法】インフルエンザは呼吸とともに鼻腔や咽頭から体内に入り込み、気道粘膜に吸着して細胞内に侵入し、上気道から下気道、肺で急激に増殖していきます。マスクをしてうがいをして予防に努めるのはそのためですがうがいをこまめに行う事は時間的に難しいのが現実かと思います。インフルエンザウイルスは胃酸の中では生きられないため胃の中に飲み込んでしまうのも一手でこまめな水分摂取は現実的で予防としての有効性は非常に高いと思います。徹底した感染対策のためインフルエンザが流行している現在最も多くのインフルエンザの方への投薬を行っている状況でもインフルエンザの方は院内にはおられない状態にありますが当院では開院当初よりマスクの着用と定期的な水分摂取を一番の予防法として実践してきておりますが念のため今も続けています。
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咳風邪が大変猛威をふるっておりインフルエンザの発熱も少なくなく対応限界の状態が続いています。土曜午後は対応限界を越えてしまっており日曜を対応限界を越える事が予想されるため重症の方への対応を行うべく他で投薬を受けている平熱で咳が止まらない方は土曜午後から日曜の受診をお控え頂きかかりつけか平日にご相談下さい。
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今週当院にて発熱対応を行った方で今なお38度以上から解熱せず高熱が続いている方は11/23午前は対応を行いますのでご連絡下さい。
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インフルエンザワクチン接種が2回必要な児で1回目接種の方をまだ少なからず拝見致します。今年はワクチンの流通は大変良いのですが接種の時間が足りていません。接種のピークは過ぎているようにも感じられますのでもうしばらくしましたら1回目未接種の児に優先的に接種を行っていく時間を設けていく予定でおりますので今しばらく通常通り予約にて接種をお願い致します。本年も最後の一人の接種希望者への接種が終わるかワクチンの流通が止まるまで接種を行って参ります。
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咳止めがほぼ枯渇しています。特に成人では壊滅的です。溶連菌とアデノウイルスの検査キットも入荷せず発熱の評価ができなくなっています。治す事そのものは可能ですがこれらがないために症状の軽減や病状の把握が困難な方が出てきています。現在コロナは少なくインフルエンザも一般的には大流行という状況でもなく報道でもあまり取り上げられていないので気が緩みがちかと思いますが実際こちらではインフルエンザは警報レベルを越えており咽鼻咳風邪はその十数倍認めており非常に経過のよくない方も週何人か出ています。咳風邪が大変多く含まれインフルエンザの評価が重要となっている現在の感染状況では微熱で行う検査では評価そのものが困難でまたどれくらいの意味を持つのかも疑問で検査で評価を希望されるのでしたらしっかりとした全身症状や発熱が必要です。感染症は検査や治療以前に予防が何より重要で他の人にうつさない気配りが大切です。特に咳風邪が流行している状況においては色々な意見がありますが論文やアメリカ疾病予防管理センターからも報告されているように対人環境ではマスク着用は感染対策に大変有用だと思います。おそらく誰よりも感染者と対峙してきていると思いますがこれまで身につけてきた感染対策アイテムはマスクと手袋のみですが未だ感染を生じておらずマスクの有効性は実感しています。
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【溶連菌、アデノウイルス検査キットが入荷致しません】これらの流通も非常に悪くなっており入手困難となっております。インフルエンザや新型コロナウイルスの検査キットは流通は問題ありませんがこれらで陰性の乳児~低学年児童では溶連菌やアデノウイルス感染の関与が多くなっておりまもなく再び検査困難となります。ただアデノウイルスに関しては特別な治療はありませんし溶連菌に関しては抗生剤投与で対応できますので繊細な治療はできなくなり原因がわからず不安な日々を送られる事とはなりますが対応は可能です。検査キットの入手困難も数ヶ月前から既に始まっており今季はずっと続くように思いますので予防に努めて下さい。
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【咳止め薬がなくなっています】複数の薬局さんから咳止めの薬がなく対応に関するご連絡を大変多くお受け致します。報道でもありますように咳止めの薬の流通は非常に悪くなっており処方を受けられない方も出てきております。咳止め薬は無くても病気自体は治りますので心配はいりませんが辛い状況で経過される事になりますので何より予防に努めて下さい。
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【アデノウイルスと溶連菌の迅速検査の中止】検査キットが入荷せず溶連菌迅速検査は11/4(土)午後まで、アデノウイルス迅速検査は11/8(水)午後まで行えません。